ChatGPT → Codex → Claude Code —— コーディングAIの乗り換え記録

前の話で、「繰り返しの手作業をなくしたい」という動機を書いた。 では、その解決策として何を選ぶか——これが第3話の問いだ。
2026年の初め、ブログサイトを作ろうと決めた。
動機はシンプルだった。ChatGPT で記事の補助をしていたが、「毎回同じ流れ」の作業が多すぎた。URLを集めてリンクを整理する。フォーマットを統一する。そのたびに ChatGPT に貼り付けて、結果をコピーして、VSCode に戻る。何度繰り返しても同じ手作業が待っている。
「この流れを仕組みで解決したい。」——それが、ブログサイトを「ゼロから作る」という選択の背景だった。
でも ChatGPT とのコピペ爆弾処理では限界がある。もっと根本的に、仕組みごと作ってくれるAI が必要だった。
そのAIとの出会いは、二段階で訪れた。
第一段階: Codex —— VSCode の中で動くAI
※ 以下は 2025年2月時点での体験記録です。Codex はその後サービス形態が変わっており、現在の仕様とは異なる場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
AIについて調べていたとき、最初に目に入ったのは Claude Code ではなかった。Codex(コーデックス)だった。当時は Cursor も GitHub Copilot も名前すら知らなかった。調べて最初に見つかったのが Codex だったから、そのまま使い始めた。
Codex は、VSCode の拡張機能として使えるAIコーディングツール(当時の名称)だ。ChatGPT と違って、VSCode(プログラミング用のエディタ)の中で直接作業してくれる。
これが、決定的に違った。
ChatGPT の時代は、こうだった:
- ChatGPT にコードを書いてもらう
- コードをコピーする
- VSCode に貼り付ける
- 自分で修正する ← ここで爆弾処理
- エラーが出たら ChatGPT に聞く
Codex は、こうなった:
- Codex にやりたいことを伝える
- Codex が VSCode 上で直接ファイルを編集する
- 確認する


なお、Codex は 2026年3月時点で ChatGPT のサブスクリプション使用量内で利用できる。筆者も今も ChatGPT のプランの範囲で使い続けている。ただし今後の方針変更の可能性もあるため、最新情報は公式サイトで確認してほしい。
体感10倍の速度だった。
あの ChatGPT の指示を聞きながら、VSCode で爆弾処理みたいな慎重さで作業していた自分は何だったのか。笑いが出るレベルだった。
ブログの立ち上げ速度が目に見えて上がった。「このページを作って」と言えば、ファイルが生成される。「デザインを変えて」と言えば、CSS が書き換わる。自分の手でコードを触る必要がほとんどない。


第二段階: Claude Code —— 出力量と柔軟さの差
Codex に満足していた。でも、気になるAIがあった。
Claude Code。Anthropic(アンソロピック)が作ったコーディングAIだ。
年額で3万円ほどのプランに入って、試してみた。
最初の印象は「出力量が多い」だった。
Codex も十分にコードを書いてくれる。でも Claude Code は、一度の指示でより多くのコードを生成してくれる感覚があった。「この機能を作って」と言ったときに、関連するファイルもまとめて作ってくれる。
もう一つは「柔軟さ」だ。
「こういう感じにして」「もうちょっとこっちの方向で」——曖昧な指示でも、意図を汲み取ってくれる精度が高かった。Codex だと「もう少し具体的に」と聞き返されることが、Claude Code だと一発で通ることが多い。



初日で使用上限を叩いた
Claude Code を使い始めた日のことは、よく覚えている。
朝から触り始めて、「あれも作りたい」「これも変えたい」と次々に指示を出した。ブログの機能がどんどん形になっていく。Codex の10倍速をさらに超えた体感速度だった。
そして、夜——
「本日の使用上限に達しました」


正直、驚いた。自分がそこまで使い込むとは思っていなかった。
でも、それだけ「やりたいこと」が止まらなかったということだ。「次はこの機能」「あ、こっちも直したい」「ここのデザイン、もうちょっと」——対話が楽しくて、手が止まらない。


ChatGPT の爆弾処理時代には考えられない感覚だった。
3日で月額プランを乗り換えた
翌日、使用が再開されたのは夜の21時だった。もう寝る時間だった。その日は結局、使えずじまいで終わった。
3日目、気づいた。このまま使い続けると、「あと何時間で上限に達する」という計算をしながら作業しなければならない。どこかで区切り、今日はここまでにしよう——そういう判断を毎日しなければならない。それが、単純に面倒だった。
3日目に決断した。
月額1万5千円ほどの上位プランに乗り換えた。
(※2026年3月時点の金額。最新のプランは Claude 公式サイト で確認してください)




理由1: 時間の価値。
ChatGPT の爆弾処理で1時間かかっていた作業が、Claude Code なら5分で終わる。仮に月20時間節約できたとすれば、1万5千円は時給750円の計算になる。自分の時間にはそれ以上の価値がある。
理由2: 楽しさ。
これが正直な理由だ。「次は何を作ろう」とワクワクしながら PC を開く。その感覚は、お金では測れない。大学時代に憧れていた「コードを書く人」に、AIを通じてなれた気がした。
理由3: AI を学ぶ環境への投資。
お金を払って Claude Code を使う、ということは、ブログ記事を書く環境を買っているのではない。 AI を自分で動かす経験を買っている、と今は思っている。
無料で記事を投稿できる WordPress があるのは知っている。でも WordPress は「コンテンツを公開する場所」だ。 Claude Code は「AI を操作するスキルを積む場所」だ。
月額1万円以上の課金は、AIへの学習費と考えると景色が変わる。 プログラムが動く喜び、指示一つで形になる体験、「自分でもできた」という積み重ね—— これは AI 時代に必要なスキルの土台を育てている時間だ。 同じお金を積み重ねるなら、消費より学習に使いたい、と思った。





ChatGPT → Codex → Claude Code: 何が変わったのか
3つのツールを使ってきて、変化を振り返るとこうなる。
ChatGPT(コピペ時代):
- AIがコードを書く → 自分が貼り付ける → 自分が修正する
- 爆弾処理の緊張感。エラーとの戦い
- 速度感: 遅い(コピペ往復で体感的に重い)
- コスト: 無料プランあり
- 使用制限: なし
Codex(VSCode 連携時代):
- AIがVSCode内で直接編集してくれる
- コピペの苦痛がなくなった。体感10倍速
- 速度感: 速い(自動編集で往復なし)
- コスト: ChatGPT サブスク使用量内で利用可(2025年2月時点・その後サービス形態が変更されている可能性あり)
- 使用制限: あり(プランによる)
Claude Code(現在):
- 出力量が多く、柔軟。一度の指示で広い範囲をカバー
- 「対話」の感覚。やりたいことを話すだけで形になる
- 速度感: 非常に速い(初日で上限を叩くレベル)
- コスト: 月額1万円以上(本格利用の場合)
- 使用制限: あり(上限に達すると翌日まで停止)



この話の続き
ChatGPT で始まったコーディングの旅は、Codex を経由して、Claude Code にたどり着いた。
道具が変わるたびに、「自分にはできない」という壁が一つずつ消えていった。
でも、Claude Code を使い始めてすぐに順風満帆だったわけじゃない。次の話では、最初の1週間で5回詰まった 具体的な話を書く。
道具が良くなっても、詰まるものは詰まる。大事なのは、そこからどう抜け出すかだ。


「AIと一緒にブログを作る」シリーズ 全8話:
- コードを書けない自分が、プログラミングに触れた日
- 何度もやる作業をなくせないか?
- ChatGPT → Codex → Claude Code(この記事)
- 「環境指数ってなんだよ」
- ブログの骨格ができた日
- 「出来てる!」
- WordPress vs AI+Next.js 正直な比較
- 1ヶ月でここまで来た(公開予定)
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