婚活の失敗を飲み会のネタにしたら、また動けるようになった

目次(5件)
婚活をやめた日のことを、はっきり覚えている。
「もう疲れた。やめよう。」
そう決めたはずなのに、街を歩くとカップルかもしれない2人組を目で追っている。 親しそうに歩く男女を見るたびに、胸の奥で何かが引っかかる。
やめたのに、消えない。


婚活のつらさは、全員が体験する
マッチングアプリでマッチングしない。 お見合いが成立しない。 交際に進めない。
これは珍しい体験じゃない。 婚活をした人なら、大小あれど、必ずぶつかる壁だ。
しかも、婚活のスタートライン自体が挑戦でできている。
初対面の相手を自分からデートに誘う。 断られることを前提に、また次の人に申し込む。 今まで経験してこなかったことを、ひたすら繰り返す。
それがつらくないわけがない。


結果主義だった頃の僕は、詐欺に遭った
婚活を始めた最初の頃、僕は徹底した結果主義だった。
マッチングしたら付き合えると思っていた。 お見合いが成立したら、そのまま交際に進むと思っていた。 「会うこと=ゴール」という短絡的な計算で動いていた。
だが、現実はそうじゃなかった。
マッチングしても会えない。 会っても次につながらない。 結果が出ないたびに、「自分がダメだから」という答えだけが積み上がった。
そんな焦りの中で、マッチングアプリで投資の話を持ちかけてくる女性と長くやり取りをした。 「一度会いませんか」と言われた瞬間、おかしいと気づいた。 投資詐欺だった。
結果を焦っていたから、サインを見逃していた。


転換点は、友人の一言だった
ある日、マッチングアプリで知り合った女性と、なんとなくやり取りが続いていた。
ただ、会話の中心はその女性の師匠の男性の話だった。 いつのまにか、その師匠のSNSをフォローして、コメントをしていた。
友人に報告すると、こう言われた。
「男とマッチングしてどうするの?」
ハッとした。
笑えた。
その夜、飲み会でその話をしたら、みんなに爆笑された。 「付き合えなかった」のではなく、「男とマッチングした」という話になっていた。
失敗が、ネタになった瞬間だった。


「失敗をネタにするために動く」に変わってから
そこから、婚活への向き合い方が変わった。
「飲み会で話せる体験を増やすために活動しよう。」
そう思えるようになった。
活動を増やすうちに、また不思議な体験をした。
マッチングアプリを退会するたびに、同じ人に遭遇するようになった。 顔写真は毎回違う女性なのに、出身地・職業・身の上話がまったく同じ。 退会して、また登録すると、また現れる。
最初は怖かった。 でも、「また来た」と思えるようになった。
これも飲み会のネタになった。


失敗が笑えるようになると、手段の使い方も変わった。
結婚相談所は、対面力とエピソードトークを鍛える場所だと思うようになった。 マッチングアプリは、そこで身につけたスキルを試す実験の場にした。 街コンは、自分が今どのレベルにいるかを確認するためのデータ収集の場所だと割り切った。
手段を目的にしなくなった。 それぞれに「使う理由」ができた。


婚活をやめたあなたへ
婚活をやめたあなたに、再起動の方法を押しつけたいわけじゃない。
ただ、一つだけ聞いてほしいことがある。
やめたとき、あなたは何で自分を評価していたか。
マッチング数だったか。 お見合いの成立件数だったか。 交際に進めた回数だったか。
もしそうなら、やめた理由は「結果が出なかったから」だ。
だが、それは婚活が向いていなかったわけじゃない。 評価軸が結果主義のまま止まっていただけかもしれない。
失敗は、消耗じゃない。 ネタになる。
飲み会で笑える話が一つできたとき、婚活は少し軽くなる。 その軽さが、また動くための最初の一歩になる。
評価軸を変えるだけで、婚活は別のものになる。 再起動するかどうかは、そのあとで決めればいい。
まず、これだけやってみてほしい。
- 過去の婚活の失敗を1つ、友人に話してみる。笑えたら、それがネタになった証拠だ。
- 次に使う手段(アプリ・街コン・相談所)に「何を得る場所か」を1行だけ決める。それだけで、向き合い方が変わる。
※1 マッチングアプリ: スマートフォンで利用できる出会い系サービス。写真・プロフィールを掲載し、双方が「いいね」を送り合うと「マッチング」成立、メッセージのやり取りができる。 ※2 結婚相談所: 結婚を目的に入会するカウンセラー付きのマッチングサービス。お見合いのセッティング、成婚までのサポートを有料で提供する。 ※3 街コン: 街ぐるみで開催される合同飲み会形式の出会いイベント。複数の飲食店を回りながら異性と交流する。